栄養バランスの考え方 Part2

日ごろ忙しい私たちが栄養バランスをどういう風に考えたら良いのか、前回は食品の彩りや一汁三菜という視点での方法をお伝えしました。
栄養バランスの摂り方 Part1はこちら
今回は、「食品群」という観点や「食品摂取基準」という考え方をご紹介します。

03 食品群で考える

栄養素はそれぞれ独自の役割を果たします。たとえば、タンパク質は筋肉の成長に、炭水化物はエネルギー源として重要です。バランスの取れた食事を心がけるために、食品群に分けて考えることが大切です。例えば、タンパク質は肉や豆類、魚から摂取できます。炭水化物は主に米やパン、穀物から。野菜や果物からはビタミン、乳製品やナッツからはミネラルが摂取できます。これらを食品群ごとに意識し、バランス良く摂取することが健康な食生活を送る秘訣です。
今回は「3色食品群」とさらに細かく分けた「6つの基礎食品群」の2つをご紹介します。

3色食品群

栄養素の働きによって「赤」「黄」「緑」の3つのグループに分けたものです。5大栄養素の働きでもご紹介した内容になります。

たんぱく質

車体

(筋肉 内臓 血液などの主成分)

魚・肉・豆類・乳・卵

糖質・脂質

ガソリン

(力や熱のもとになる)

穀類・砂糖・油脂類

ビタミン・ミネラル

オイル・潤滑油

(体の調子を整える主成分)

野菜全般・海藻・きのこ

6つの基礎食品群

3色食品群をより細かく分類したものです。詳しい栄養バランスを見ることができます。

主に体を作るもとになるもの

食品群1群画像
1群

たんぱく質を多く含む食品

たんぱく質は、身体の細胞や組織を構築し、修復するために不可欠な栄養素です。肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などが含まれ、アミノ酸を提供して筋肉や臓器の健康をサポートし、免疫機能やホルモンのバランスにも寄与します

例)肉・卵・魚・大豆・豆腐

食品群2群画像
2群

ミネラルを多く含む食品

乳製品や豆腐は豊富なカルシウムで骨を強化。肉やひじきは鉄を含み、血液の酸素供給促進。これらの食品は体内のミネラルバランスをサポートし、健康な成長や代謝を促します

例)わかめ・のり・ひじき・牛乳・チーズ

体が強く丈夫になるピクトグラム画像
good point

体が強く丈夫になる

  • 筋肉の発達と修復
  • 骨の強化
  • 免疫機能の向上
  • エネルギー供給

主に体の調子を整えるもの

食品群3群画像
3群

カロテンを多く含む食品

カロテンを多く含む食品群は、主に色とりどりの野菜や果物です。これらにはβ-カロテンが豊富で、体内でビタミンAに変換され、視力や免疫機能の向上に寄与します。特にほうれん草、ブロッコリー、トマトなどが含まれ、抗酸化作用もあり、健康な皮膚や粘膜を維持します。

例)ほうれん草・ブロッコリー・トマト・ピーマン・にんじん

食品群4群画像
4群

ビタミンCを多く含む食品

ビタミンCを多く含む食品群には、免疫機能のサポートやコラーゲンの生成を促進し、抗酸化作用を発揮して細胞を保護します。毎日適量のビタミンCを摂取することで、健康な皮膚、結合組織、そして抵抗力のある体を維持するのに役立ちます。

例)なす・キャベツ・だいこん・りんご・バナナ

体が調整され健康な状態のピクトグラム画像
good point

体が調整され元気に

  • ビタミンAの生成促進(視力や皮膚の健康サポート・免疫機能を向上)
  • 抗酸化作用による細胞保護
  • コラーゲン生成の促進
  • 免疫機能の向上
  • エネルギー代謝の促進

主にエネルギーのもとになるもの

食品群5群画像
5群

炭水化物を多く含む食品

炭水化物を多く含む食品は体にエネルギーを供給し、特に穀物から得られる炭水化物はブドウ糖に変換され、脳や筋肉の正常な機能を維持します。バランスよく取り入れることで、持続的なエネルギー供給や健康な消化を促進し、食物繊維も含まれているため腸内環境をサポートします。

例)ご飯・パン・うどん・じゃがいも・砂糖

食品群6群画像
6群

脂質を多く含む食品

脂質を多く含む食品群はエネルギー源として利用され、脳や細胞の構成要素として重要です。適度な摂取はビタミン吸収やホルモン生産に寄与し、健康な皮膚や髪、臓器の機能を維持します。ただし、過剰な摂取には注意が必要で、バランスの良い脂質摂取が重要です。

例)油・バター・ピーナッツ・ごま

走るピクトグラム画像
good point

エネルギー源や細胞構築

  • エネルギー供給
  • 細胞構築と機能
  • ビタミン吸収
  • ホルモン生成
  • 食物繊維の提供

食事の栄養バランスの摂り方は様々

食事の栄養バランスを整えるには、食べ物の多様性やバラエティーが重要です。前回のコラムと合わせて、食事の栄養をバランス良く摂る方法を3つご紹介しましたが、自分に合った方法を見つけるためには、まず日々の食事内容を振り返り、どの食品が足りているか、どれが不足しているかを意識することが大切です。また自分の好みや体調に合わせて、食事の工夫を取り入れることも重要です。例えば、野菜嫌いなら野菜をスムージーやスープにして摂取するなど、工夫次第でバランスの取れた食事を楽しむことができます。食事を通じて健康を意識することは、日々の生活にポジティブな変化をもたらすことができます。

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